二度寝の世界
本日のブログ担当の土田です。よろしくおねがいします。
雨降りの朝、目を覚まし、カーテンの隙間から外の様子を見る。
曇ったガラスの向うで雨がはじける音、雨粒がすじを作り無数の線が引かれる。
自分の部屋が雨に包まれてポツンと孤立し、外の世界を少し遠くに感じます。
雨音や車が水飛沫をあげる音もどこか現実離れして聞こえる。
休みの日であれば、布団の中に潜り込み、雨が止んだら散歩に行こうか、それとも友人宅へ遊びにいこうか、などと考えているうちに再び眠りに落ち、夢に身を任せることになります。
夢の中では自分の感情や遠い昔の思い出、昨日の出来事、さらには外の物音までもが、まるで木の根が広がるようにお互いを侵食しあい複雑な記憶の遺跡ようなものを作り上げています。
目を覚ましている時には想像もつかないようなことが起こり、後々考えると不思議で仕方がないということもよくあります。
夢の中の出来事は千差万別ですが、自分の記憶の一部であり、夢の中の出来事から思いもよらなかった考えに辿り着き、自分を理解するヒントを得られる、そこから人生のフィードバックへとつなげることも出来ると考えています。
夢の役割については記憶の整理をしているとか、脳の発達に必要だとか、ストレスを減少させる等と、色々な説があるようです。
人は記憶に定着されないものの、一日のうちの90分程度、人生のうちの4~6年程は夢を見て過ごしているそうです。
そう考えると、人は毎日夢の中で自己の記憶の中を旅し、現実で起きたことを一つの長い物語のように体験しているのかもしれません。
休みの日にはベッドの中でまどろみ、夢のようすをうかがいながら、だらだらと惰眠をむさぼることにしています。
夢の中では、ひょんなところで昔の友人に会ったり、何処か見知らぬ土地を旅していたり、得体の知れない物事に囲まれていたりするのです。
いつもなら覚えていられない夢の出来事も浅いまどろみの中でなら記憶の表層に留めておくことができます。
そして奇妙な夢の数々にワクワクしたり、改めて自分を見つめ直したりすることができる そう考えています。