猫のしかえし

 セラピストの土田です。夏休みの予定を友達と立てていたのですが、なかなか合わせられず、「○○君、あーそーぼー」で大丈夫だった子供の頃がなつかしいです。

 小さい頃の夏休み、小さな壺の中の暑さで溶けたアメ玉のかたまりを姉からもらいました。その色とりどりの宝石のようなかたまりに自分は「なんでこんなかたちになるんだろう」と不思議に思いつつも、一人で30個分くらいの溶けたあめ玉のかたまりを食べてしまったことがありました。

 

 ぼくにとって夏休みはそんなふうに不思議な甘いかたまりのようなもので、夕立の中はしゃぎまわり、玉虫の羽を見つけたり、プール帰りにウマイボウの買い食いをしたりとか、欲望と好奇心を一気に満足させることができるとても幸せな日々でした。

 いろいろなことがある夏休み、今日はちょっと怖かった話も書きたいと思います。

 

 ある夏の日、玄関の靴を履くと足の裏に何か感触があり、靴を脱ぎ中を見てみると緑の枝のようなカマキリがクシャッとつぶれて靴の中に入っていました。だれがやったのかなと思い、母や姉に聞いてみても知らないとのこと。その後も何度か靴の中にカマキリが入れてあり、ぼくの靴はカマキリの棺桶のようになっていました。足がもげボロボロになったカマキリは子供にとってなかなか怖いもので、自分の靴が何かの儀式に使われているのではないかと不気味に感じていました。

 ある日、靴の中にカマキリがいないことを確認して靴を履き、自転車に乗りしばらくこいでいました。すると靴の中で何かがモゾモゾと動くのを感じ、ビックリして靴を脱ぎ裏返してみると、ピョッと生きたトカゲが飛び出してきて、石の塀づたいに逃げていきました。今ならあまり気にしない事ですが、当時はぼくの靴に何かの呪いがかけられているのではないかと怖くなりました。

 

 しばらくして家のまわりの空き地で遊んでいると、猫がトコトコやってきて、何気なくこちらを向くと、その口にはカマキリがくわえられていて、犯人がわかりました。そういえばよく水鉄砲で猫を追いかけまわしたり、ホースの先を指でつぶしてレーザーのような水を猫に浴びせていました。猫たちはぼくにはほとんどなつかず無理やり抱き寄せてなでたりしていたので、その仕返しだったのでしょうか、、、

 どうしてそんなことをしたのか猫に尋ねたい気持ちですが、夏の月夜に猫たちがぼくの靴を囲んで呪いをかけてニヤニヤしているところを思い浮かべると何となく面白い気がするので、それはそれで解からないままいろいろ想像するのも良いなと思っています。

  

 夏休みにはいろいろなことがあり、それらはきっと何らかの形で今の自分の糧となっていると思います。貴重な体験をさせてくれた猫に感謝して、夏休みの記憶に思いをめぐらし、楽しんでみるのも良いかなと思っています。

 では皆さん、蒸し暑い中体調を崩さないように気をつけて、夏休みを楽しんでください。ぼくも今年は屋久島で楽しみたいと思っています。

 

2006-07-05 | Posted in 未分類No Comments » 

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