夏の一人遊び

8月からは昼番になり、夏休みに向けての体作りを始めようと思っています。セラピストの土田です。

 小さい頃の夏休み、ほとんどが近所の子供たちと遊びまわっていたと思いますが、夏休みといっても友達みんながどこかへ旅行に行ってしまい、自分一人になってしまうさみしい日があるものです。そんな日は家の庭に出て一人で遊んだり、塀をつたって行ったことのない路地なんかへ探検しに行きました。今日は夏の日の一人遊びについて書きたいと思います。

 ぼくの住んでいた地域は米軍基地のすぐ近くで、アメリカ人の住んでいたハウスのお古に住んでいました。平屋の洋風の家なのですが、築40年くらいの古い家で壁は何度もペンキが塗り直され、それでも色あせた雰囲気がどこかから感じられ、屋根のかわらはニワトリの糞で白く染められ、木の塀は腐りかけ溶けて木目が浮き出ていました。でも子供にとっては床のきしむ音も、錆びて歪んだ網戸も、ペンキがはがれかけた天上も全然気にならず、自由に遊べる広い庭と様々な記憶の跡を残すその家が大好きでした。

 庭はほとんど手入れされておらず、気にいったものを何となく置いておくという感じ。雑草ものび放題で中でも裏庭のある一画は非常によく植物が育ちました。後で分かったのですが、ちょうどその上の屋根がニワトリたちのたまり場になっていて、そこに溜まったニワトリの糞が雨で下に流され、鶏糞入りの非常に豊かな土壌が出来上がっていたようです。自分の背丈よりも高い植物の中を走り抜けるのは少し勇気がいり、気分はもうジャングルでした。

 塀にからまったツタにはコガネムシがいっぱい喰らいついていて、そのこがねむしたちを手にいっぱいに持って、誰かに見せようとオロオロしていると虫たちが思ったよりも力強く動き、手の中がどうにかなってしまうんじゃないかと怖くなり途中で手を広げて逃がしてしまいました。

 庭に捨てられた絨毯は雨風にさらされ、すっかり色あせて植物が下から伸びてきて絨毯から突き出ていました。植物の根をプチプチとちぎりながらはがすと小さなくぼみが出てきて、そこに一匹のトカゲが住んでいました。ビックリさせないようにゆっくりと絨毯を上げていき、絨毯の影から出てきたトカゲに日の光があたり、トカゲのウロコが虹色に光ります。何だか特別な生き物に見えて、思い切って捕まえてみるとプチッとシッポが切れて逃げられてしまいました。いつまでもうねうねとのたうっているシッポはまるで新しい生き物が生まれたようでしばらくは目が釘付けでした。

 動物もいぬ、猫、ニワトリが庭で暮らしていて、中でも猫は放し飼いのほったらかしという感じで、ただエサをあげるだけだったので自由に歩き回り、そこら中を寝床にしていたようです。猫派我が家だけでも20匹近くいたことがあり、とてもにぎやかで一人のときはよく相手をしてもらいました。ぼくの住んでいたあたりは放し飼いのスタイルが普通で、猫好きが多かったのかそこら中に猫がいて、夜になると威嚇しあう猫の声がどこからとなく聞こえてくると、子供ながらに「やっているな」とワクワクした気分になり、そっとのぞいたりしていました。

 いろいろなものに囲まれ、一人でいる時もちょっとした発見や楽しいできごとに出会うことが多かったと思います。現在はもうぼくの住んでいた家は壊され、新しい今風の2階建ての家々が建ち並んでいますが、ふと一人遊びの記憶を思い出すと不思議と心がウキウキとしてきます。まるで過去の記憶が元気づけてくれるようで、夏休みは楽しむぞ、という気分になってきます。

 

 夏もいよいよ本番ですが、夏を楽しむにはやはり体が大切かと思います。体調には気を付けて良い夏休みを送って下さいね。それではみなさんの夏休みが楽しい思い出になるように願いつつ本日のブログを終わります。

2006-07-20 | Posted in 未分類No Comments » 

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