一番初めの珍道中。

みなさんはこどもの頃、いくつの記憶までありますか。

一番初めの記憶のことです。

私は3歳、幼稚園の年少組の頃のことから、ちらほら覚えています。

今日はその前、まだ自分の記憶にない1歳くらい、赤ちゃんの頃の珍道中のお話をしたいと思います。

自分では覚えていないので、母親から聞いた話です。

生まれてから2歳まで、両親と共に仙台市の集合住宅に住んでいました。

そのアパートには、同じくらいの年頃の、ももちゃんという女の子が住んでいました。

私は、少しだけ年上のももちゃんにくっついて、いつもいっしょに遊んでいました。

アパートの前には道路を挟んで大きなスーパーマーケットがありました。

ももちゃ母子と、うちの母子は、よくいっしょにそのスーパーに買い物に行っていたそうです。

ある日表で遊んでいた二人は、母さん達がふと目を離した隙にいなくなってしまいました。

母さん達は、あんな小さな子がどこに行ったのかと、ものすごく心配して二人を探しました。

すると、スーパー向こうから二人が並んでよちよち歩いてきました。母さん達の心配をよそに、ニコニコ顔で。

ふと見ると、二人とも両手に何かを抱えています。

ももちゃんはくまの絵の子供用のどんぶり、私はこんにゃくを。

二人はスーパーに遊びに行って、ちゃっかり好きな物を取ってきてしまったのです。

小さな泥棒です。

母親達は、慌ててスーパーにお金を払いに行ったそうです。

かわいいどんぶりに惹きつけられるももちゃんの気持ちはわかるけれど、

何で私がこんにゃくを選んだのかはよくわからない、と未だにうちの母親は言っています。

私も何でだかわかりませんが、今もこんにゃくは大好きです。

一番最初の珍道中のお話。 カバクラでした。

2006-09-19 | Posted in 未分類No Comments » 

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