スパイスマーケット
こんにちは!フロントの阿部です。
タイ旅行に行った時のお話です。
王室料理を食べてみたいと言う事で、あるホテルのレストランうに日本から予約を入れ、
その日は、ちょっぴりお洒落してディナーに行きました。
入口には、スポットライトを浴び、フルーツをナイフでカットしている女性が一人素足で座っていて、
お客さんは、ほとんどが白人さんといった感じ。
外とは全く違う雰囲気に少し緊張しながら席に着きました。
コース料理だったのですが、タイの辛い料理に慣れていない私達は、最初から涙が止まりませんでした。
スープで、友達の一人が唐辛子を食べて顔を真っ赤にしながら、涙を流し始めました。
あまり騒げる雰囲気ではなく、我慢してひたすら水を飲んでいました。
その後に出てきた料理でもう一人の友達も唐辛子を口に入れてしまい、口から出せる雰囲気でもなく、飲み込みました。
この子も顔を赤くして目から涙が。。
みんな涙やら、汗やら、止まらない感じで、一つ一つの料理を味わう余裕などありませんでした。
自分達の様子に次第に笑いがこみ上げてきましたが、必死にこらえました。
もう料理はいいよ・・・。ということで、周りの白人さん達がマンゴーを美味しそうに食べているのに気付き、期待は食後のデザートに寄せられました。
が、しかし。 出てきたのはマンゴーではなく、アヒルの卵で作った和菓子のようなモノ。
これまた、とても食べれるモノではありませんでした。
散々な王室料理が一段落し、お茶を頂きながらゆっくりしていると、
今度は女性がフルーツをカットしながら座っていたところの上から急に水が流れ落ちてきました。何かイベントでも始まるのかなと思いながら、そちらを見ていますと、どんどん水の量が増えて勢いを増し、滝の様になり、水しぶきがこちらまで飛び散ってくるほどになりました。
周りのお客さんが唖然としている中、お店のスタッフが慌てだし、テーブルクロスを大量に持ってきて水を拭き始めました。
スタッフは水拭きばかりしていて、私達にかまってくれません。何が何だかわからず、取り残された感じでした。笑
私達が、「どうしたの?」と聞きましたら、一人のスタッフが笑いながら、「上でパーティーをやっていて・・」と
説明してくれました。
・・・でも、パーティーをやっていて、何故水が???
私達は、よく状況を把握できないまま、笑いながら帰ることにしました。
天井から急に大量の水も驚きましたが、スタッフのカラッとした対応にも衝撃を受け、この国は何でもありだな!と思いました。
タイ旅行一日目の夜から、とても思い出深いディナー体験となりました。
お店の名前が『スパイスマーケット』だったこと、店内に香辛料の入ったビンがたくさんディスプレーとして使われていたことに気付いたのは、それから少し日が経ってからでした。(・・;)