オジサンの押しに泣かされる

 こんにちはセラピストの土田です。今日はとても風が強く、風に揺れる木々のようすがかなりダイナミックになっていてすこしビックリしてしまいました。洗濯物が飛ばされないようにおさえているおじいさんがいて、おじいさんの顔に服がかぶさり、おじいさんちょっとフガフガしていたりして何だかほのぼのしていて良いなと思いました。

 さてぼくが初めてタイ式マッサージを知ったのはなぜかハンガリーのドミトリーでだったんですが、旅での出会いは思わぬ方向に自分を導いてくれると言うことでしょうか、その後タイ式マッサージを始めるきっかけにもなったと思います。

 そこはアパートの一室が宿になっている感じで、確か古いエレベーターを4階に上がったところにあり、いつもドアが半開きになっていて、雪の降り始める前の寒い時期だったので、何でドアを開けておくのかなと思っていましたが、きっといつでもウェルカムって事を表現しておきたかったんでしょうね。宿の主人は50~60代くらいのオバサンで、ほっそりとしてやせていて枯れ木のような風情のある方で、優しそうなくたびれた笑顔が何だか心を落ち着かせてくれました。

 宿には娘さんと息子さんがいっしょに住んでいましたが、ほとんど家に閉じこもりっきりで、よく見ていると、よだれをたらしながらボーとしていて、たまに飛行機のおもちゃで遊んだりしている30代くらいの息子さんをお母さん似のやせがたの娘さんが世話をしているようでした。お母さんは一人で家計を支えている感じで、客引きのために駅やバスターミナルに出かけたりしていましたが、人生に疲れた様子でいつもソファーに寝そべりテレビを見て、たまにお客さんの相手をしたり、料理をしたりしていました。テレビをつけっぱなしにしていないと眠れないようで、暗闇の中でテレビを見て、いつの間にか眠っているのです。ドアのガラスごしに見る女主人の部屋のテレビの明かりがチカチカしているのが見えると、何だか寂しそうに見えたりして、何となく心に残っているんですね。

 そこにはぼくの他にも5人くらいは泊まっていて、そのうちの一人がタイ式マッサージをしている女性で、その人に簡単な指圧や足のマッサージ、ストレッチを教えてもらいました。宿に泊まっている他の人たちもいっしょになってマッサージを教えてもらいましたが、ドミトリーに長い間泊まっている人たちなんて、暇で少し頭がボケてきているような感じなので、タイ式マッサージなんていう珍しい物にはすぐに飛びつき、「これから毎日練習しよう」なんて言っていましたが、次の日には安ワインを飲みすぎてグースカピーで眠っていましたから、ダメなやつらですよね。まあその中にはぼくも含まれていますが、、、、そういう感じでその時以来タイ式マッサージのことはしばらく忘れていたのですが、日本で働いていた遺跡の発掘の会社が解散してしまい、さあどうしようかなと考えていた時になぜか頭に浮かんできたのがタイ式マッサージだったのです。

 そうしてタイへ行き、初めてちゃんとしたタイ式マッサージを受けることが出来ました。タイで受けた初めてのマッサージはオジサンの先生にしてもらったのですが、上手いとか言うよりも、何だか気持ちが伝わってきて思わず涙がでそうになってしまいました。マッサージをしているとき以外はいい加減そうなオジサンでしたし、本当にその人に何か気持ちがあったのかはわかりませんが、本当に良いマッサージというものは人に感動すら与える物なのだなと思い、その時以来自分の目標となるマッサージの形が何となく見えてきた感じがします。

 こうしてタイ式マッサージとの出会いを思い出してみると自分の進む道を示してくれたなかなか良い出会いだったのではないかと思います。これからもどこへ行っても誰にでも喜んでもらえるようなマッサージができるように勉強していきたいと思っています。それでは本日のブログはこれで終わりますが、寒くなってきましたのでみなさんおからだに気をつけて下さいね。疲れのたまった時はどうぞChaiへおこしください。

2006-10-08 | Posted in 未分類No Comments » 

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