香しきインド

こんにちは、夕暮れ時に民家からカレーの匂いが漂ってくると、実家に帰りたい気分になるセラピストの鶴見です。

今回は香りにまつわるエトセトラということで、私が常々嗅ぎたいと思っている香りは、異国に瞬間移動できる香りですね。

とりわけインドやタイなどは独自の香りをたくさん持っていて、正に香りの宝石箱といった感じです。タイ料理屋の前を通り過ぎる時は、胸いっぱい空気を吸い込みます。インド料理屋の前でカレーの匂いを嗅いだときは、実家ではなくインドに帰りたく感じます。

私が初めて海外に行ったのは28歳の時で、3ヶ月間インドとネパールに滞在しました。この時は生まれて初めて嗅ぐ正体不明の様々な匂いに私は毎日驚き、悩んだり、そして笑ったり逃げたり癒されたりetc…

まず最初に驚いたのは排気ガス。バイクや停電の多いインドの発電機からは、それまで嗅いだことのない嫌な臭いがしてきて、体に大きなダメージを受けました。

しかし数年後、六本木の大江戸線7番出口前で永久に続く道路工事現場の発電機から同じ匂いがしてきた時は、とても懐かしく思い、想わず胸いっぱい吸い込みたい気分になりました。

それから、初めてコリアンダーリーフ(パクチー)を食べた時、その香りと味には後頭部をハリセンで叩かれたような衝撃で、コリアンダーリーフが多用されている西部地方では苦悩の日々を過ごしました。

しかし、それも後に訪れたタイでコリアンダーリーフの香りを嗅いだ瞬間にインドを懐かしく思い出し、コリアンダーリーフが大好きになりました。

好きと嫌いって紙一重なんですね。

このように後に好きになる嫌な香りもありますが、古く暗い遺跡の中を飛び交うコウモリのフンの強烈な臭いや、ブッダガヤーで関節痛に良いとされる、古いブタの油で受けたオイルマッサージのとびっきりのブタ臭などは未だに克服できません。

でもそのうち日本で同じ匂いを嗅いだ瞬間に好きな香りに変わったりするかもしれませんね。

2007-05-23 | Posted in 未分類No Comments » 

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