中村のちょっと怖い話

不思議体験というより、ちょっと怖い話です。今から数年前、僕が住み込みでスキー場のそばのペンションで働いていたときの話です。スキー場のそばのペンションってスキーシーズン中はとても活気があるのですが、スキーシーズンが終わりに近づくとお客さんも少なくなってきます。シーズン中はたくさんいたスタッフも少しずつ減って僕1人だけになり、ペンションのオーナーも用事があって1週間ほど1人で留守番をしていました。
ある夜、ふとお酒が飲みたくなりました。いろいろ探してみましたが何もありません。買いに行くのにも、いちばん近くのコンビニまで自転車で15分くらいかかります。自転車で15分ってけっこうめんどくさいですよねぇ。そこで食品庫として使っている地下倉庫に何かあるかもと思い、ゴソゴソ探してみると、箱に入っていて未開封のウィスキーがみつかりました。ふだんはウィスキーなんて飲まないのですが、この際何でもいいやと、箱から出して封を開けてグラスに注ぎました。なんてことのない普通のウィスキーです。水割りを数杯飲んでいい感じに酔いがまわり、そのまま寝てしまいました。
・・・しばらくして夜中に目が覚めました。そしてふとそばにあったウィスキーの瓶に目がいきました。今まで気づきませんでしたが、よく見ると瓶に何か字が書いてあります。「このお酒は私のもの。誰も開けるな。000」000は忘れてしまいましたが女の人の名前でした。僕はこのペンションで4年間働いていましたが、その間に在籍していたスタッフの名前ではありませんでした。ようするに僕の知らない名前でした。誰かのいたずらかもしれないとも思いましたが、何だか怖いですよねぇ。でももう開けて飲んじゃってるし。とりあえず夜風にあたって煙草でも吸って、酔いをさまそうと思い外に出ました。
・・・外に出てふとペンションを見上げると、しばらく使っていないはずの屋根裏部屋の電気がなんとついているではありませんか!確かに昨日はきえていたはず。そしてその直後に僕の携帯電話に非通知で着信!おそるおそる出ると無言電話。30秒くらいで切れて、またすぐに非通知で着信!この無言電話が10回くらい続きました。怖くて屋根裏部屋を確認しに行く勇気は出ず、この日はペンション中の電気を全部つけて部屋に鍵をかけて寝ました。
・・・そしてこの電話は次の日も、その次の日も続きました。毎日同じ時間に10回くらい。屋根裏部屋の電気は直接部屋に行かないと消せないのですが、怖くて行けないのでついたままです。本当に000に呪われたのかと思いましたねぇ。
3日後、ペンションのオーナーが帰ってきました。するとその夜から無言電話はピタリとなくなりました。屋根裏部屋の電気もいつのまにか消えていました。まぁ、オーナーが消したのかもしれませんけどね。飲みかけのウィスキーの瓶は箱に入れて地下倉庫に戻しました。その後も屋根裏部屋にはいちども行かず、その次の年からはもうこのペンションで働かなかったのでそれっきりですが、あのウィスキーは何だったんだろうかと今でも思います。000って誰だったのでしょうか。もしあの夜、あの屋根裏部屋に行っていたらどうなっていたのでしょうか。・・・怖ぇー。

以上、暑い夜を涼しくするかもしれない中村のちょっと怖い話でした。

2007-06-24 | Posted in 未分類No Comments » 

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