霧の中のハリネズミ

 急に冷え込んできて、すっかり秋らしくなってきましたね。今日はセラピストの土田が担当します。そんなに本を読む方ではないので、読書の秋なんて感じではありませんが、とりあえず秋の夜長に合いそうな本を紹介したいと思います。

 まずはロシアのユーリ・ノルシュテインの『霧の中のハリネズミ』、これは絵本ですが、ノルシュテインはアニメーション作家で多分もともとはアニメーションの作品です。ぼくもはじめはアニメーションで見ました。アニメーションといっても日本のものとはだいぶイメージが違い、自然の描写などは現実以上に胸に染みてきたりします。手作りのぬくもりという感じです。宮崎駿のファンの方はジブリ美術館でノルシュテインの紹介をやっていましたからお馴染かもしれません。

 ハリネズミのヨージックは友達のクマさんに会いに行きます。でも霧の中でヨージックは道に迷ってしまいます。霧の中で出会う生き物たち、ヨージックは驚きの中で様々な体験をします。それは私たちの人生の中でも訪れた瞬間瞬間をとてもうまく表現していると思います。もともとはアニメーションなのでどちらかというと絵本よりもDVDの作品集をおすすめします。まずはそちらからどうぞ。

 絵本だけでは秋の夜長にはふさわしくないような気がするのでもう1冊、レイ・ブラッドベリの『華氏451度』です。ぼくはブラッドベリの大ファンというわけではありませんが、この作品はとても好きなのです。冷たい機械の感触とそれに対する自然への回帰、今の時代にも通用するテーマですが、ブラッドベリは詩的な感覚が強いからでしょうか、あまり説教臭い感じはなく、読後感はやわらかくやさしい感じです。

 秋は落ち葉や虫の声など自然への愛着をしみじみと強く感じさせますが、『霧の中のハリネズミ』も『華氏451度』も自然へのやさしさを強く感じさせる作品です。秋の夜長にどうぞ。

2007-10-03 | Posted in 未分類No Comments » 

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