キッズリターン

こんにちは、セラピストの鶴見です。人生は山あり谷あり。楽しい時もあれば、つらい時もあります。
人生を折れ線グラフで表すならば、10年前、26歳の頃は折れ線グラフの一番下あたり、例えるならグランドキャニオンの絶景を見ようとセスナ機で飛び立ったものの、エンジントラブルで墜落しそうになり、でもなんとか谷底に不時着。谷底でどうしていいのか分からず、しばしボーゼンとするものの、やがて崖の上に戻る階段を見付けて一歩ずつ登り始める。そんな時期でしたね。

さらに昔になりますが、18年前の私は、高校卒業と共にプロボクサーを目指して上京して来て、日夜ハードなトレーニングで、血と汗を流しておりました。
この頃の私の未来予想図では、36歳の今頃は、ボクシングで世界チャンピオンになって、10億円ぐらい稼いで引退して、映画やバラエティ番組で活躍している。といった感じでした。
ところが人生とは全然思い通りにはいかないもので、まもなく私はハードトレーニングのために膝を痛めて練習も出来なくなってしまいました。でも夢に燃える私は、膝が治ってくると再びトレーニングを再開して、でもまたすぐに膝を痛めてしまう。夢を諦めきれない私は何回も、治って練習して、また痛めるを繰り返し、その内K1が流行ってくると、心機一転ムエタイに転向してみましたが、やっぱり膝がダメで・・・。
24歳ぐらいまで治って痛めてを繰り返していましたが、ちょうどそんな時に北野武監督の「キッズリターン」という映画が公開されました。主演の安藤政信が、プロボクサーを目指し、挫折して、そしてまた歩き出す。というもので、まさにその時の自分の心情にぴったりの、まるで北野武監督が自分のために作ってくれたんじゃないかと思うような映画で、私はこれを観て、必死にしがみついていた夢を諦めて、新たな一歩を踏み出す事を決意したんです。

それからの2年間ぐらいは、試行錯誤というか、自分を見失ったり、血迷ったりという折れ線グラフのどん底の部分になってしまうのですが、特に人生に迷った時には、またあの「キッズリターン」を観てみるんです。すると、がんばろうという熱い気持ちが湧き上がって来るんです。2年間の間に7回ぐらいは観たでしょうか。
その後、人生初の海外旅行にインドに行って、帰って来てからは、自分には地道な幸せが合ってるのかなと思い、工場で地道に働くようになりました。

後にタイ式マッサージに出会って今に至るわけですが、今は折れ線グラフを上がっているんでしょうか、下がっているんでしょうか。良く分かりませんが、でもそんな事はどうでもいい事なんですよね。最近になって分かって来ましたが、私にとって大切な事は経験なんです。
振り返ってみても、つらかった経験や、大変だった時期、いろいろありますが、そーゆう時にこそ、いろんな事に気付いて、学んで、そして成長出来るんですよね。
これからの人生も、失敗を恐れずにいろんな事を経験して、そして魅力的な人間になっていけたらいいなーと思っています。

2008-04-08 | Posted in 未分類No Comments » 

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