アーリーサマー
最近夏を予感させるような日々が続いて、ビワの実も色付き始めて来ましたね。だんだん開放的な気分になって来たし、初夏ってホント気持ちのいい季節ですよね。歩いてる時に「気持ちイイー」と無意識につぶやいてる事もよくあります。
さて、今回のテーマは「映画」ということで、本日は第1回ツルデミー賞を発表していきたいと思います。私司会&審査委員長のツル・クルーズです。
私最近はそんなに観ていませんが、高校生の頃は、「外国映画ベスト150」とかという本を買って、レンタルビデオで見まくっていました。結構映画好きです。
それでは、いきなりですけど最優秀作品賞。これはもうだんとつでキタノ監督の「キッズリターン」です。少し前のブログにも書きましたが、若者の夢と挫折、そして再出発の物語です。落ち込んだ時に観るとやる気にさせてくれる作品です。
次は最優秀外国語映画賞。これは「タクシードライバー」。不眠症に悩むベトナム帰りのニューヨークのタクシードライバーが、社会の不条理さ、汚れ切ったニューヨークに苛立ち、世の中を変えてやろうと、次第に狂気の世界に走っていく映画。とにかく若き日のロバート・デ・ニーロの演技がイッちゃってて凄すぎます。
今度は、子供に泣かされちゃうで賞。これはイラン映画の「運動靴と赤い金魚」です。修理したばかりの妹の靴を無くしてしまったお兄ちゃんが、マラソン大会の3等の賞品の運動靴を目指して頑張る物語。1足しかないお兄ちゃんの靴を兄妹で交代で履いて学校に行くところが泣かせます。貧しいながらもお互いに思いやり、いたわり合う兄妹と家族に、観終わった後優しい気持ちになれます。
そして最後はベストオブアーリーサマー賞。こちらは小津安二郎監督の「麦秋」。ちなみに麦秋とは、麦の穂が実る初夏の事で、外国でのタイトルは「アーリーサマー」です。笠智衆、原節子主演で、家族の幸福な時間と、娘の結婚を機に離れ離れになっていく家族達を、ユーモアを交えてほのぼのと描いた作品です。離れ離れになる前に家族全員で記念写真を撮るシーンが泣かせます。
小津監督の家族ものは大好きで、他にも1人娘と2人で暮らす父親(笠智衆)と、そんな父を心配してなかなか嫁に行く気にならない娘を描いた「晩春」。娘を嫁にやった後、家で1人リンゴの皮をむく父の姿がたまりません。
他にも尾道で暮らす老夫婦が、東京に住む子供達を訪れる「東京物語」。子供達は最初は歓迎するものの、それぞれの生活に追われて、だんだんかまってあげられなくなり、両親達はもう自分達の居場所がない事を悟る、家族とは・・・と考えさせられる一本です。
いかがでしたか?第1回ツルデミー賞。5月31日からは六本木シネマートでタイ式シネマパラダイスが始まって、タイ映画がお腹いっぱい観れちゃいます。その内タイデミー賞の発表なんてのがあったりするかもしれませんので、皆さんまたツル・クルーズに会える日を楽しみに待っていて下さい。