マッサージでボランティア①

5月9日から一週間、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市にボランティアに行ってきました、セラピストの川島です。

せっかく行ったので現地の状況などをご報告させていただきます。これからボランティアに行こうと思っている方、何か支援したいけど何をしたらいいかわからない方などの参考になればと思います。

まず、なぜ陸前高田市かと言いますと、10年と少し前に仕事の関係で10回か15回くらい出張で行ったことがありまして、知人も多く、当時大変お世話になったので、自分にも何かできないかと思ったからです。

それと、ボランティアに行ってタイ式マッサージをやったらどうだろうと思いつきはしたものの、“個人のボランティアは受け付けていない”、“国家資格ではない民間療法では受け入れられない”、“行くなら食・住は自己完結”など、現地へ行くことを躊躇させる様々な情報を見聞きしていたので、現地の知人と連絡を取り合い、宿泊所の提供、現地での移動の手段などをお願いできる所に行きました。

今回は高速バスで盛岡まで。途中福島辺りの高速道路を通過中、バスが何度も跳ね上がる程の段差があり、その度に目が覚め、福島の地震の酷さを痛感しました。その後市内までのバスが一日一便というルートしかなく、市内に入るのに12時間かかりました。AM11時頃高田ドライビングスクール到着。知人に迎えに来てもらい、壊滅状態の沿岸部を案内してもらいました。私の場合、以前に何度も来た事のある場所が瓦礫の山になっているという状況なのですが、本当に瓦礫の山しか見えないので、正直、知らない所、元々こんな所に来たような錯角に陥りました。今でも地元の方をはじめ、自衛隊や大勢のボランティアの方たちが連日撤去作業を続けています。

その後被害にあっていない地域のラーメン屋さんで昼食をとり、北海道から届いた支援物資のじゃがいもの配達に行きました。あちこちの避難所を回っているうちに、100人くらいの方が非難しているサンビレッジという体育館で知人にばったり会ったので、そのままマッサージをすることに。その日はタオルなども持っていなかったので、毛布2枚を現地でお借りして敷くのと掛けるのとに使い、一人30分~40分くらいで3名の方に施術を行いました。

実は、到着した9日・10日はボランティアセンターがお休みの日で(自分、この辺が行き当たりばったり)知人に会ってやらせてもらえてラッキーでした。ここに限らず、通常は避難所に勝手に入ることはできません。この避難所のリーダーの方がテニスのコーチだったり、スポーツ用品店をしていた関係でタイ式マッサージに理解を示して下さったのも、またラッキー。明日もおいで言われたので、13時に約束して、宿泊所に戻りました。あ、夕飯ちゃっかりごちそうになりました。この日はご飯、さばの味噌煮の缶詰、大根の酢漬け、キンピラ、味噌汁、デザートにりんごの蜜煮。ここでは避難されてるお母さんたちが交代で調理しています。水道は復旧していませんが、リーダーの方が知人などに頼んでお風呂とシャワーは設置済みでした。

さて、泊めていただいているのは陸前高田市の中でも僻地(貸主が言ってた)と言われる横田地区。でも、市街地から車で10分か15分くらい。事務所だった所ですが、キッチンもシャワーもあり、自炊・洗濯も可能です。横田はライフラインは無事なので、食材を少々買い込み、お米は置いてあるのを食べてよいと言う事で、これまたごちそうになりまーす。

因みに送迎は宿泊所を貸して下さった方に基本お願いしてました。ここ数日でやっと一日に何本かの岩手県交通の路線バスが走りだしていますが、本数が少なく移動は困難です。歩道の脇に瓦礫の山があったり、橋やガードレールも破損したりしているし、ほこりがすごいし、何より大型車両がたくさん走っているので歩いての移動も場所によっては危険です。

この辺で一日目は終了です。特にすることもないし、体力を温存しようと23時ごろ就寝zzz。次回のブログに続きます。

2011-05-16 | Posted in キャンペーン&イベントNo Comments » 

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